Webサイトの長文が読まれないときに見直す6つのこと
Webサイトの文章について、長文は読まれにくいという話をたまに見かけます。 たしかに読み飛ばされることもありますが、私には読む長文と読まない長文があります。
長さではなく興味です。 いま興味があるものなら、長い文章でもいくらでも読みます。
自社の商品やサービスを紹介するページを作っても読まれない、というときに私が見直している点を6つご紹介します。
私が商品説明を最後まで読んだとき
以前、冷蔵庫を買おうとしたときの話です。
全く調べずに購入して失敗したくなかったので、まずはじめにAmazonで良さそうな商品をいくつか探して、説明文をしっかり読み込みました。
もちろん、それだけでは情報が足りません。 メーカーのサイトへ移動して、商品説明を上から下まで読み込みます。
「これにしようかな」と思った商品は、Amazonへ戻って口コミを延々と読みました。
このときの私は、長い文章を苦にしていません。 むしろ情報が足りないと感じ、もっと読みたいと思っていました。
読む読まないの基準は、文章の長さより私の興味の強さです。
読まれない記事に起きていること
同じことが自分のサイトでも起きています。 この制作ノートの2026年5月29日から8月26日までの数値を見てみます。
いちばん表示されたのは配色ツールを紹介した記事で、3,462回でした。 1人あたりの平均エンゲージメント時間は20秒です。
一方、WordPressのセキュリティ対策を書いた記事の表示数は89回です。 こちらの平均エンゲージメント時間は80秒でした。
表示数は約39倍の差がありますが、読まれている時間は表示が少ない方が4倍に逆転しています。
配色ツールの記事は、検索から来た方がツールの名前だけ確認しているのだと考えています。 セキュリティの記事を読みに来るのは、いま困っている人で内容をしっかり確認している。
表示数が多い記事が、よく読まれている記事とは限りません。 読まれない記事に足りていないのは、興味をもつ人がより多くその記事にたどり着くことと、たどり着いた人が自分に関係のある話だと早い段階で認識することです。
興味をもってもらうために見直すこと
1記事1テーマにする
1つの記事に、商品の特長、使い方、他社製品との違いまで入れると、どれを読みに来た人にも中途半端な記事になります。
そこで、この記事は誰のどの迷いに答えるのかを書き始める前に決めておきます。 書きたいことが2つ出てきたら、記事を2本に分けて書きます。
タイトルと書き出しで読者を名指しする
読む人は、ページを開いた数秒で自分に関係があるかを判断しています。 だからタイトルと1文目には、誰のための何の話かを入れます。
「冷蔵庫の選び方」だけだと、誰が読む記事なのか分かりません。
「はじめての一人暮らしで冷蔵庫を選ぶ」 「子どもが大きくなって容量が足りなくなったときに選びたい冷蔵庫8選」
ここまで書くと、その状況の人が自分の話だと気づきます。
読者が知りたい順に構成を組み替える
冷蔵庫を買ったときの私の動きは、候補を探す、詳しく知る、迷う、決め手を探す、の順でした。 記事の構成もこの順にすると読み手は途中で止まりにくくなります。
書き手としては仕様や強みを先に書きたくなりがちです。 そこを入れ替えるだけで、最後まで読まれやすくなります。
判断に必要な情報を最後まで書く
私がAmazonからメーカーのサイトへ移動したのは、判断に必要な情報が足りなかったからです。
読む人は、途中で情報が切れると別のサイトへ移ります。 そして戻ってこないこともあります。
サイズ、素材、使える条件、他の選択肢との違い。 迷っている人が最後に確認したくなる情報となるまで、網羅的に書いておきます。
具体で裏づける
その商品やサービスについて、「ここが使いやすい」「これだけはこだわっています」は、読む人が実際に確認できません。 数字、実物の写真、実際に操作した写真や体験談を入れると、読む人は自分で判断できます。
確認の方法は、商品名を別の類似商品に置き換えてみることです。 それでも文章が成立するなら、その商品なりのコンテンツになっていません。
記事の入口をつくる
記事は公開しただけでは見つけてもらえません。 私は、商品ページから関連する記事へ、記事から次の記事へ、というつながりを先に決めておきます。
SNSには「その記事を読む理由」を投稿します。 きっかけをSNSで、網羅的なコンテンツで問題解決する文章を記事に掲載します。
見直しても読まれない記事もある
6つを見直しても読まれない記事はあります。 その商品やサービスが良くない場合と、そもそも商品やサービスについて知りたい人がいない場合です。
このときは書き方を直しても届きません。 テーマの選び方やアプローチから考え直します。
私は書く前に、この話を知りたい人がどこで困っているのかを想像します。 これを想像できない内容は書きません。
読む人を決めてから書く
長い文章が敬遠されるという話は、読む人が決まっていない記事で起きているのだと考えています。
興味がある人にとって、長さは問題になりません。 むしろ足りないと感じて、もっと読ませてほしいと思わせることもできます。
記事を書くときに最初に決めるのは、誰に読んでほしいか。 ターゲットが決まると、書く内容も、順番も、どこまで書くかも決まり、読まれやすい長文になります。